技術士試験 口頭試験テクニック講座
口頭試験では技術士としての適性を、答案や経歴書などの条件を加味して最終的に判定します。このため、口頭試験では筆記試験では判断できない能力、すなわち次の能力をアピールしてください。また合格者の体験記を読むと、できるだけ早いスタートが有利です。できれば筆記試験直後から真剣に取り組んでください。
課題に対してどのような望ましい対応をしているか。 | |
専門的知識の深さ、見識の高さは十分ある。 | |
数々の事例に技術の応用をしている。 | |
いろいろな物事に対して理解力がある。 | |
説得力ある説明ができる。 | |
見識は学識、経験・経歴に裏付けられている。 |
質問の全体構成は次の表のようになっています。
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項目 |
ねらい |
配点 |
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1 |
業務経歴、業務を中心とする経歴、応用能力に関する事項 |
業務経歴書をもとに技術士にふさわしい実績を持っているかを判定される。
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30 |
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2 |
専門科目及び選択科目に関する技術士として必要な専門知識緒指見識 |
専門分野の体系的知識 |
専門技術部門の基礎知識、選択科目の技術動向、周辺技術
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20 |
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技術に対する見識 |
専門分野の技術に関する技術者としての常識を問われる。
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20 |
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3 |
技術士としての適格性及び一般的知識 |
技術者倫理に関する事項
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平成13年度から新設。責任、モラル問題、環境問題、技術者と経営者との関係、リスクと安全、研究および試験を行う時に技術者が直面する正直性・真実性など
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20 |
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技術士制度の認識その他に関する事項
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技術士にふさわしい高度な専門的な応用能力、技術士たる人格、受験動機や自覚、将来の抱負、技術士法(三大義務)や技術士制度
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10 |
以下、質問の項目ごとに対応テクニックを述べます。
1. 業務経歴、業務および応用能力に関する質問
申し込み時の業務経歴書から質問されます。経歴業績の記述内容を確認し、技術士にふさわしい実績を持っていることを印象付けてください。
経歴、業績と現在の専門分野における位置付けについて見直す。 | |
筆記試験の内容の業績に対する位置付け | |
答案の補足事項 |
2. 専門科目及び選択科目に関する技術士として必要な専門知識緒指見識
2.1 専門分野の体系的知識
基礎知識・選択科目に関連した最近の技術動向、その周辺技術をおさらいしてすらすら説明できるようにします。
2.2 技術に対する見識
業務経験に関する専門的な周辺技術、基礎技術、技術者の常識が問われます。
専門分野に関する基礎的な知識、関連する技術分野の概要 | |
最近の技術動向、トピックス等 |
3. 技術士としての適格性及び一般的知識
3.1 技術者倫理に関する事項
技術士としての責任、モラル、環境問題、リスクマネジメントなどが問われます。モラルについては特別に準備が必要です。
過去の技術者の倫理に関する事例を学ぶ。 | |
自分自身の業務との関連を把握する | |
技術の利用が公益を害する場合にはどうするか。 |
3.2 技術士制度の認識その他に関する事項
技術士にふさわしい専門的応用能力を持っているか | |
技術士たる人格・見識、自覚、将来の抱負 | |
技術士法(三大義務)や技術士制度 |
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