本講座の合格者が作成された口頭試験模範解答です。誰でも短期間でここまで「技術士らしい」自分をアピールできるようになれます。
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現在担当している業務はどのようなものですか。15 現在、JR○○線○○駅にて計画・○○管理を行っています。 ○○線○○駅は、日乗降客数○○万人の過密ホームです。 現場の状況に合わせてライフサイクルコストを考慮しつつ、構造物の補修・延命化を行い品質管理に勤めています。また、営業鉄道線での工事であるため、夜間終電後の作業がメインとなります。工事に当たっては、お客様に安心して利用していただけるよう、リスクアセスメントなど安全管理の手法を用いて、施工管理を行っています。 A
勤務している会社の概要を紹介して下さい。今の勤務先に何故就職したのですか。10 私が勤める○○工業は、○○市をはじめとする○○沿線の街づくりを通じて鉄道、道路などの社会基盤の整備から住宅、オフィス、店舗、福祉および生産施設に至るまで、生活環境の整備と街のライフサイクルに関わりながら、技術とノウハウを蓄積してまいりました。 近年では、鉄道の連続立体交差化事業、PFI事業、マンション等のリニューアル事業で、その実績を積み上げております。特に鉄道の技術では、○○工法という、直上・直下型の切替工法が得意で、仮線を用いないことから近隣に迷惑の少ない工法として施工実績が多いです。 B
大学での専攻、入社以来の主な業務経歴は? 10 ○○学部○○工学課に在籍していました。 昭和○○年に○○工業に入社しました 主な業務として、○○工事を専門としています。 ・
山岳トンネル、主に道路トンネルを7本、延長で3.5km新設いたしました。 ・
また、シールドトンネルも1本新設しました。 ・
平成○年、○○県○○市において、住宅地直下の都市トンネルをCD工法にて沈下抑制し施工しました ・
平成○○年、○○県にて○○線を、山岳地において高架橋の築造工事の計画・施工管理を行いました。特にトンネルにおいて、クリティカルメソッドの工程管理を行いました。 ・
最近では。東京都○○区にて既設シールドトンネルの○○を段階的試験により止水工法を確率し、維持補修技術に貢献しています。 C
会社および職場の概要、担当業務の内容について簡単に説明してください。5 ・
会社および職場の概要としては現在、○○本部○○部リニューアル工事部所属です。リニューアル工事部では、○○構造物などの定期検査工事、維持補修工事、高架橋柱の耐震補強工事、また地下構造物の一面せん断補強による耐震補強工事、駅エレベーター・エスカレーターなどのバリアフリー工事、トンネル漏水補修工事などの業務を、本社技術部を利用しながら現場のマネージメントをしています。 ・
私の担当業務としては、現場の○○長として、安全・品質・予算を守りながら、コンクリート診断士としての知識を活かし、構造物の延命化への技術的な営業活動を行なっています。 D
経験論文で記述した内容について補足することがあればどうぞ?10 1)
○○線○○トンネル工事 用地買収の不調により強制収用という結果となり、施工者サイドとしては地主に対して、非常に残念な思いがあります。跡で聞いた話しだと、地主は土被が薄いことから「地表面が沈下する」と言って断っていたそうです。今から思うと、アカウンタビリティーの問題であり、リスクコミュニケーションのむずかしさを痛感します。用地買収時点から我々も話し合いに参加し、良い妥協案を見つけて円満解決にできなかったか、と考えます。具体的には、地主の心情を理解し、沈下の安全性を、掘削工法の模型を示し具体的な例を挙げながら、安全に掘削できることを説得できるのではないかと思います。 E
筆記試験問題I-1で記述した業績について現時点での評価はいかがですか?10 1) ○○線○○トンネル工事 入口構造物の施工に時間がかかるため、工程を組替えて対処したが、入口構造物は半分現場打ち構造であり、それ自体施工時間がかかる。今後コストとの兼ね合いもあるが、構造物のプレキャスト化による工期短縮も方策の一つであると考える。 F
業務上の成功例、失敗例についてあげてください。 各10 1)
成功例 ○○市○○トンネル工事 土かぶりが1Dしかない住宅地直下において、被圧砂質地盤の道路トンネルの施工を行いました。沈下抑制が課題であり、規格値以内に抑制できました。工法選択に際しては、金額的に安く、必要最小限の工法が望まれたため、段階的に工法をレベルアップし排除していくのに手間取りましたが、沈下許容値2cmのところ、沈下量を1cm以内に抑制できました。 2)
失敗例 ○○車両基地○○工事 軟弱地盤において、用地外へ変位等影響がでないよう深層混合処理杭を外周に打設したが、その内側にサンドドレーンを打設した際、抑止杭の外側用地(外周道路)が変位(横移動)してしまった。その結果、外周道路の手直しが発生した。 それにより外周道路も変位し、民地を侵した。 得られた知見:変位に対する対策工として“変位抑止杭”として深層混合処理杭を打設していたにもかかわらず、外用地へ影響が出てしまった。理由としては、土のサンプルが乱れ、土質試験の結果、φ・Cの値が小さく出たため、設計で地盤が変位しないこととなり、実際現場では変形してしまった。次回同様な工事の場合、この例を生かして解析するよう留意します。 G
最近の業務で技術管理の必要性が高まっていることは? 10 社会資本整備の老朽化により、年々維持補修費用が増加しており、構造物の延命について技術管理の必要性が高まっています。特に最近は、○○橋梁の鋼橋部材破断などが起こっています。これは、小さな傷が大きな劣化リスクにつながる例だと思います。これからの社会資本の点検においては、従来より細かいところ、見えにくい箇所での劣化の点検の必要性が高まっています。具体的には、、ハイテク技術を応用して従来見えなかった場所を探査・診断していく、それでもやむ終えない場合、見えない部分の一部解体による診断を行うべきと考えます。 H
既に実施済みの物件に瑕疵が見つかったらどう対応しますか。10 まず現状を調査し、悪さ加減を把握します。それにまず安全確保、次に緊急的な補修が必要か否か判断します。 具体的な例として、3年ほど前にアンカーの定着長不足の問題がありました。これは、構造物の鉄筋などに当り所定の長さを削孔できなかった場合が多いです。対応としては、別の場所に削孔しなおして所定の長さを確保しました。現在は、施工時点での超音波試験によるアンカー長のチェックを行ない、長さを確認しながら施工していきます。 I
自分の技術をアピールするために、今後どのようなことをしたいですか。 10 ○○川の橋梁部材破断事件にもあるように、重要構造物の劣化点検が追いつかない状況にあります。これは自治体などの技術員の数が足らないことに原因があります。私はコンクリートの点検・維持補修の技術をもって、自治体・民間技術士というように官民協力して保守技術・システムを確立していくよう役立ちたいと思っています。 J
海外業務経験の有無、語学力等について 5 海外業務経験はありません。語学力も他国語はありません。 語学力も身につけ、APEC技術士も取得しようと考えています。 K
特許、発表論文、著書、資格等について 5 特許は、“○○シールドトンネルにおける○○工法”です。これは○○線における○○が今後増加することを見込み、少ない覆工厚(空間)で施工できるよう特殊型枠の○○方法を考案しました。 発表については、社内の技術発表会で発表経験があります。○○トンネル工事で銀賞を取得しました。これは、施工例の少ない○○工法を都市NATMとして採用し、補助工法の組み合わせを考案して、沈下抑制に成功した事例です。 資格は、一級土木、コンクリート技師、および去年コンクリート診断士に合格しました。 L
職場および社内の技術士数について 5 社内での在職技術士は○○名です。社内での他の講習会の企画はあるが、技術士の育成については、以前(1次試験の合格が条件になった頃)よりも消極的であるのが現状です。これは、発注者の施工資格(各種工事管理者など)を優先した結果と思われます。しかし、私は技術者の最高峰である技術士を最終的には目指すべきだと考えます。こうしたことから自分が技術士になったら、技術士育成の社内教育に貢献したいと思っています。 M
コンサルタント経験の有無について 3 社内コンサルタントとして、顧客のニーズにすばやく答えられるよう日々努力し、現場管理をより良い方向にマネージメントするよう日々心がけています。最近の業務では、コンクリート診断士の知識を活かし、既設構造物の補修工法のコンサルティングを行っています。 N
入会している学会、協会について 5 ○○診断士会に入会しています。診断士会では研修会・見学会に参加し、診断技術の継続学習に努めています。最近の研修会で、NTTインフラネットの「光ファイバーセンシング」による長延長計測について興味を持ちました。これは、光ファイバーの接してる構造物の変位を長距離でも計測できるシステムで、自分の所属するリニューアル工事部で洞道耐震補強の長距離変位計測に提案しようと考えています。 O
継続教育はどのように行っていますか。今年の目標はどのくらいですか。5 社団法人 全国土木施工管理技士会連合会のCPDSにて30時間/年を目標にしています。内容は、社内講習会、社外現場見学会、WEB試験などです。 また、学会等の発表会の参加は15時間/年を目標にしています。現在CPDSは16時間、学会の参加は8時間です。 コンクリート診断士に受かった後も、関東診断士会に入り発表会、研修会・見学会に積極的に参加し常に最新の技術力を維持するよう心がけています。 @
技術士試験受験の動機は何ですか。5 プロジェクトリーダーにふさわしい立場を得て、人のために役に立つよう技術力を発揮したいと思ったからです。開削、シールド、山岳など各種のトンネル施工技術を発揮して、プロジェクトを成功させたいと考えています。 A
この部門で技術士を取ろうと思ったのはどうしてですか。5 現在○○で維持補修業務をおこなっており、○○はもとより橋梁、高架橋、トンネル、などいろいろな技術が要求されています。そこで施工部門において、「施工計画」を取得すれば、いろいろな技術・知識を集積・計画することにより、現場で困っている問題を解決していき、今の業務に活かすことができ、お客様に貢献できる、と考えたからです。 B
会社では技術士資格を必要としていますか?5(ほかの資格との違いは) 私は現在○○会社の○○作業所に所属しております。現在の業務では、発注者のところに出向き、技術的な協議や工法検討といった技術面でのアピールをする機会が多々あります。技術士となることにより、さらに知識を深め業務に活かすことができます。そういった面で技術士資格を必要とされています。 C
他部門の技術士資格取得状況について3 圧倒的に建設部門が多いです。2番手に機械、上下水道、環境などがあります。 建設関連に従事する人数が多いのを実感いたします。 D
技術士試験に合格した場合の抱負を述べてください。3 技術士に合格した場合、より高度な技術的判断を求められることもあろうかと思いますので、今まで以上に技術の研鑽に励みたいと思います。また、これまで以上に社会的責任が重くなると思いますので、そのことを強く自覚し、公共の利益の確保ということを胸に刻み、資質の向上に努めたいと思います。 E
技術士として専門分野のこれだけは直したいと思うことは。5 技術士として、構造物の維持補修において、ミネソタ州の橋梁落下のような国民の生活に重大な脅威がおこらないよう、維持補修・点検に対する技術を計画・指導していきたいと考えています。 F
理想とする技術士像は3 常に技術の研鑽に励み、公共の利益の確保することです。身近なことでは、現場で行っている管理・工法などで、より良い技術をもって常に向上することに心がけている、そのような技術士が理想です。 G
過去の受験回数は。(落ちた場合はその理由は?)3 ○○回 今まで落ちたのは 1)技術士試験として、当初参考書をもとに自己流で取り組んでいました。そのため論文の構成、表現の方法にアピール度が足りませんでした。また、業務の関係で毎年続けて受験できなかったため、継続的な学習時間が不足していました。 H
若手技術者の育成方法についての考えは?3 現場を運営するにあたって、技術的な計画をしなければなりません。品質を守り、経済的な計画をし、その次の技術的な発展をイメージさせます。私は若手の育成にあたり、先輩技術者としてそれらを評価・指導していきます。 I
専門とする分野のこれからの発展方向について3 「トンネル施工技術」は、コスト縮減のニーズを受けて、既設トンネル構造物の延命化の面で技術が発展していくと思われます。具体的には、既設シールドの二次覆工技術、シールド・山岳トンネル・洞道などの止水技術、高架橋などの耐震補強技術などです。 J
わが国の技術発展への貢献について、これからあなたにできることは3 社会資本が老朽化するなか、コンクリートの補修知識を活かして、補修技術の発展に寄与したいと考えています。社会資本を延命化し維持することで、人々が安心して生活できると感じれるよう、技術貢献したいと思います。 K
国際化の状況と技術資格の国際化について3 国際化に通用する技術資格の要件は 1)一定の質の技術者教育 2)一定期間の業務経験 です。 APEC(アジア太平洋経済協力)相互承認プロジェクトが提案されたことから、技術士と一級建築士が相互承認の対象とされています。 L
業務上で、技術者倫理についていま考えていることを1例、教えてください。5 大手ゼネコンの建設する超高層マンションにおいて鉄筋の本数が不足している事故がありました。住居が人々に与える影響は甚大です。技術者は専門技術者としての責任の重さを強く自覚し、米国のインスペクター制度のように有効なチャック体制を作ることも必要です。建設技術者への人々の信頼を得るために、技術者全体の倫理の向上に目を向ける必要がある、と考えます。 M
あなたの業績または成果が、事業(依頼)主に損害をもたらす場合どうしますか。5 まず、初動対応として、応急処置を行います。次に現状を調査し、損害の悪さ加減を把握します。それにより緊急的な補修(修正)が必要か否か判断します。 次に損害が起こった理由を解析します。それにより、他の同種類の構造物に同様の瑕疵がないか調べます。 次に緊急・あるいは最終的な補修方法の立案を施主と協議しながら計画します。補修方法が決定したら補修を行い、補修後の維持管理についても定期的に点検します。 最後に再発防止対策を立案し、二度と同様な瑕疵が起きないよう周知します 以上のことを自分だけでなく、第3者を交えて対処します。 @
技術士の定義は? 科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、評価、試験またはそれらの指導を行う者を技術士と言う。 A
技術士の三大義務、2責務 ・三大義務 第44条(信用失墜行為の禁止) 技術士又は技術士補は、技術士若しくは技術士補の信用を傷つけ、又は技術士及び技術士補全体の不名誉 となるような行為をしてはならない。 第45条(技術士等の秘密保持義務) 技術士又は技術士補は、正当の理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。技術士又は技術士補でなくなった後においても、同様とする。 第46条(技術士の名称表示の場合の義務) 技術士は、その業務に関して技術士の名称を表示するときは、その登録を受けた技術部門を明示してするものとし、登録を受けていない技術部門を表示してはならない。 ・2責務 「公益確保の責務」 技術士は、その業務を行うに当たっては、公共の安全、環境の保全その他の公益を害することのないように努めなければならない。 「資質向上の責務」 技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その他その資質の向上を図るよう努めなければならない。 B
信用失墜行為の禁止とは具体的にどういうことですか。 技術者最高資格である技術士としての自覚を持ち、これを卑しめるような言動をしてはいけない、ということです。具体的には、入札談合・データ捏造などです。 C
CPDという言葉は知っていますか。 5 CPD(Continuing Professional Development)は、継続教育を意味する。 CPDの原則は、個々の技術士が自主的な自己研鑽によって取り組むものであるが、第三者の立場から見て研鑽実績として認定されうるものである必要がある。 CPDの形態は、@研修会、講習会、研究会、シンポジウムへの出席、A論文等の発表、B企業内研修及びOJT、C技術指導、D産業界における業務経験、Eその他技術士のCPDに値すると判断されるもの、となっています。 D
APECとは何ですか。 5 アジア太平洋地域の持続可能な発展を目的とし、域内の全主要国・地域が参加するフォーラム。1989年11月の第1回閣僚会合(オーストラリア・キャンベラ)をもって発足、1993年以降首脳会議を開催。域内の貿易投資の自由化・円滑化、経済・技術協力を主要な活動とする。 また、企業活動の国際化と共に、技術士も日本国内のみならず広く海外で活躍する機会が増えてきています。 E
JABEEの意義について簡単に説明してください。 5 大学などの技術者教育プログラムを統一的基準に基づいて審査・認定を行い、技術者の標準的な基礎教育、教育の質を高めることを通じて、国際的に通用する技術者を育成することです。重要なことは、社会から緊急の課題として求められている要求水準による教育の質の保証と向上です。 F
資質向上のためにCPDがあります。なぜCPDが必要だと思いますか? 5 技術者倫理の徹底、科学技術の進歩への関与、社会環境変化への対応、技術者としての判断力の向上、新しい知識の習得と自己啓発のために必要です。 G
技術士になればCPDはどのくらいすればよいかわかりますか? 5 CPDは、実際に費やした時間に、重みファクターを乗じて算定し、5年間で250時間(1年で平均50時間)を行うことが望ましいとされている。特に講演会の受講などは重みが「1」と低く、講師や技術指導などはCPD効果が高いものと判断し、重みは「2〜3」と高くなる。私は社内の技術指導など重みが高いことを行い、自身の向上に努めています。 H
継続教育は今どのように行っていますか。 5 社団法人 全国土木施工管理技士会連合会のCPDSにて30時間/年を目標にしています。内容は、社内講習会、社外現場見学会、WEB試験などです。 また、学会等の発表会には15時間/年を目標にしています。 私は、関東コンクリート診断士会に入り発表会、見学会に積極的に参加し年30CPDS時間をこなしつつ、常に最新の技術力を維持するよう心がけています。 I
あなたは、技術士という制度は何故必要だと考えますか? 5 理容師は、国家資格を取れば誰もが安心して髪を切ってもらえます。これと同様に、技術士は技術の専門家であると公にいえる。そして国民の誰もが安心してその技術の恩恵を受けられる。その結果、産業の振興につながり、国民が安心に豊かな生活を送れるからです。
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経験論文業務Uの○○線○○対策工事の概要と技術的課題、あなたの行った課題解決策について、それぞれ簡単に述べてください 1) 論文の結論を一言で言いますと、 ○○線○○シールドは○○年を経た一次覆工型シールドであり、恒常的な漏水がありました。私は止水工法を開発し、この区間で500mに及ぶ漏水を止めることに成功いたしました。 2) この業績がなぜ必要だったかといいますと、 セグメントの目地からの漏水は、鉄道施設物であるトロリー線の腐食、セグメントかぶりコンクリートのセメント分溶出による鉄筋の腐食など、構造物の劣化につながるからです。 3) 具体的にどう解決したかといいますと、以前から止水を行っていましたが、従来工法では完全な止水に至らず手詰まりでした。そこで私が引き継ぎ、段階的な止水実験を行い、工法を確立しました。図1を見てください。 @細部モデル試験 A実スケール初期試験 B実物本試験(20m) を行い、500mの本施工止水工事を行いました。 実験の3段階で漏水を確認・分析し、最終的に止水方法にフィードバックしました。 4)なにを改良したかといいますと、実験により、止水効果の見える化を行い注入時間・注入最適量・拡散範囲を標準化しました。 5)以上の結果 最終的に信頼性の高い仕様を開発し実施工(500m)に適用して、漏水をほぼゼロにすることに成功しました。 A
この業績のどういった点が技術士にふさわしいと判断しますか 段階的なプロセスを踏むことにより確実に漏水を止められる、という見通しのもとに、問題解決に対処しました。こういった姿勢は技術士にふさわしいと思います。 B
では、詳述された業務Tの概要を2分程度で述べてください。 1)結論としてマクロ的に成果を述べますと、○○線の開業の最終工区であった○○トンネル工事において、用地問題による工期遅延リスクを、工程を組替えることによりリスク回避し、○○線の開業時期に間に合わせ、顧客のニーズを守りました。 ミクロ的に技術的提案を述べますと、通常の施工法であれば後工程にくる○○構造物を、分離して先に施工できるようにしました。このことにより開業の不安もなく、予定の引渡し期日を守ることができました。 2)具体的にどのように解決したかというと、表1を見てください。本トンネルではトンネル延長が○○mと短く、トンネル坑口構造物が全体工程の約半分を占めており、右上の太線部分である緩衝工・坑門などトンネル坑外付属構造物の工程が約5ヶ月かかる予定でした。すなわち、坑口部分がクリティカルパスとなり、最悪の場合、工事が用地交渉期限のH○○年○月まで待機した場合、結果として○○線開業が遅延すると見られました。 図2を見てください。対応策として、坑口部分をトンネルから分離して単独先行施工するためことを考えました。そのためには入坑口法面を大きく掘削する必要があるのですが、そうすると、未解決用地があるため、法面は高さ15m、5部勾配にもなり、崩壊危険性が高かったのでした。 そこで図2のように、○○工法により掘削予定地を補強し崩壊を食い止めることを考えました。そして開削した後は、○○工・○○工を施工し、トンネル二次覆工完成後に埋め戻すことを提案いたしました。 3)これでなにを改善出来たかと言いますと、このCP改善策により、坑口部の5ヶ月間の工事が前倒し完了し、竣工引渡し日の遅延リスクは解消でき、当初計画されていた新幹線の開業に間に合わせることができました。 C
この業務が技術士としてふさわしいと判断される点はどこですか 用地交渉が難航する状況で解決するか収用となるか先行きが施主も不明でななか、請負の範疇を越えて解決案をプレゼンテーションし、リスク回避に至った。こういった姿勢が技術士にふさわしいと考えます。
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あなたの経歴を10分ほどで説明してください 私は、昭和○○年に現在の○○工業に入社しました 主な業務として、トンネルを専門としています。 ・
平成7年に、○○県において○○トンネル工事を現場代理人として計画・施工管理を行ないました。 ○○トンネルは○○ダムの切廻し道路です。トンネルの中間部にはダムのカーテンウォール用の小断面トンネルが交差しており、発破によりこのトンネルに影響が出ないよう掘削するのが課題でありました。適時計測機器を配置し、制御発破により交差トンネルに無影響で施工できました。 ・平成○○年に、○○県○○市日○○トンネル工事において、現場代理人として、計画・施工管理を行いました。 このトンネルは、住宅地直下において土かぶりが1Dしかなく、沈下抑制が課題でありました。被圧砂質地盤において、工法選択に際しては、リスクマネジメントが望まれたため、安全性を確保した上でモニタリングしながら、段階的に工法を簡易化していきました。沈下許容値2cmのところ、沈下量を1cm以内に抑制し、最終的にはコストダウンゼロ%に成功しました。 ・
平成○○年に、○○車両基地築造工事を監理技術者として計画・施工管理を行いました。おぼれ谷となっている軟弱地盤をサンドドレーン2万本により圧密沈下促進させました。工程にあわせた場内での盛土計画を綿密に行い、双曲線法にて沈下管理し最終地盤強度を確保しました。 ・
平成○○年に、○○線○○トンネル工事を監理技術者として計画・施工管理を行いました。工事は2kmにおよぶ山岳地における高架橋・盛土・トンネル工事でありました。○○線の近接施工において法面掘削を、○○線に影響の出ないよう、安全に施工管理しました。 ・
平成○○年○○駅昇降機設置工事の現場代理人として計画・施工管理を行いました。 昇降機設置工事は、主要幹線国道246号の歩道に出る計画であったが、歩道にはライフラインが密に埋設されており、施工は困難を極めました。5つの埋設企業とコミュニケーションをとりつつ昇降機の出る空間を作る案を提案・承認を得て、無事バリアフリーを完成させました。 ・
平成○○年に、○○線○○駅付近の構造物耐震補強工事にて現場代理人として、調査・施工環境の管理を行ないました。 営業線鉄道地下ボックスカルバートを耐震補強するに当り、アンカー打設による一面せん断補強が計画されていました。私は、この施工にあたり、打設環境の試験施工・調査を行ないました。事業者に対する施工方法のアカウンタビリティーが課題であり、外部実験等によるパフォーマンスにより施工方法の理解を得られました。 ・現在担当している業務としては、 ○○線○○駅にて駅改良工事の計画・施工管理を行っています。○○駅は、日乗降客数○○万人の過密ホームです。現場の状況に合わせてライフサイクルコストを考慮しつつ、構造物の補修・延命化を行い品質管理に勤めています。また、営業○○線での工事であるため、夜間終電後の作業がメインとなります。工事に当たっては、お客様に安心して利用していただけるよう、リスクアセスメントなど安全管理の手法を用いて、施工管理を行っています。
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